smoke
無色透明なダイヤは方々から光を取り入れて、強い輝きを見せる。
smokeに使用しているダイヤは、スモーキーで不透明。
ダイヤなのに強く輝かない。
そこがいい。
輝きではない方法で、何か言いたげな表情がとても魅力的。
インクルージョンが淡いグレーとなり、なんとも言えない小粋なムードを醸し出す。
淡いグレー、濃いグレー、どのグラデーションもいい見え方をする。
光を当てると、なるほどダイヤ、と呟いてしまいそうなほど深い透明感。
幾何学模様のようなカットはリズミカルで、重すぎないライトなスモークグレーととても合う。
ドームの様なヒルトップはころんとした立体感となる。
このダイヤのカットのように、施された規則的な形のデザイン。
ダイヤの存在感と馴染むよう単調だけど軽すぎない形は、窓枠や額縁のような、空間を引き立てることを意識したフォルム。
硬すぎず柔らかすぎず、シャープ過ぎず甘過ぎず、いい塩梅を探し続ける。
そうして作り出した単純な形の連なりが、心地よい存在となる。
結露した窓
曇りの日の澄んだ空気
コーヒーの湯気
寒い中、淹れたてのコーヒーを飲むと、体の中がじんわりと温かくなる。
そんな感覚が好きで、夏でも熱いお茶を飲むのが日課。
糸がほぐれるような、ほっとする気持ち。
単純な形、深いスモークグレー、窓の外を見て一息つく時間。